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純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■1999年6月のニュース一覧
▼[1999.06.30]ジオの思想も消滅?
▼[1999.06.29]音楽産業はネットで生きていけるかい?
▼[1999.06.28]イルカ君,マック君,取説君の内申書
▼[1999.06.27]速い安いうまい,ビーOSの最新事情
▼[1999.06.26]マックユーザーよ,音楽をもって街に出よう
▼[1999.06.25]現実となるのか,P1よ
▼[1999.06.24]一番近くにいて,一番怖いウイルス
▼[1999.06.23]ワイヤードから君の声が聞こえる
▼[1999.06.22]同一犯か? 朝日新聞社クラックの詳細
▼[1999.06.21]ワイヤードで言葉を持つ消費者
▼[1999.06.20]マスコミ狙い? 連続週末クラッキング
▼[1999.06.19]MSの危険と安全の狭間
▼[1999.06.18]ワイヤードでのお買い物の傾向と対策
▼[1999.06.16]お金を払ってバグを買うということ
▼[1999.06.14]毎日新聞に続いてsmeのサイトもクラック
▼[1999.06.12]毎日新聞のサイト,クラッキング
▼[1999.06.11]オフィス2000は使われるのだから
▼[1999.06.10]ワイヤードを破壊できるウイルスとは
▼[1999.06.09]全てのコンポはネットに繋がる,か?
▼[1999.06.08]個人用飛行装置という夢
▼[1999.06.05]進化した電子レンジのおいしい生活
▼[1999.06.03]発光発行物の光と影
▼[1999.06.02]ネットスケープの星たちがまわりはじめて
▼[1999.06.01]ドリームキャストの明日はどっちだ?
▼[1999.05.31]FBIとハッカーのワイヤードウォー
▼[1999.05.28]ロボットと気軽に話をする日
▼[1999.05.27]インターネットが盗聴されるとき

■1999年7月のニュース一覧


[1999.06.30]
  ジオの思想も消滅?


 ▼ヤフーがジオシティーズを完全占拠(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2674.html


 米ヤフー社が凄い力で買収した米ジオシティーズを「攻撃」している。なにか恨みでもあったかのように。これは,AOLがネットスケープを買収したり,今日発表されたCMGIによるアルタビスタ買収とは違う,ということが強調されている。そのあまりの強さの中で,戸惑っているのは,ただネチズンたちだけだ。

 6月27日から以前のジオシティーズのページにアクセスすると,そのままヤフージオシティーズのページに転送されるようになった。つまり,ジオシティーズのページは潰された。米ヤフー社は,メンバーサイトのすべてのウェブページ,文章,画像はヤフー社の所有物であり,ヤフー社はそれらに対する「変更不可能な」権利を永続的に所有すると宣言を掲げており,それに対しジオシティーズのメンバーの一部は反感を強めている。もちろんそれは,著作権侵害などの問題に対する一種の保険であるようだが,知的所有権を奪われかねない宣言にメンバーたちは動揺している。

 そういえばちょっと前に掲示板で米国ジオのメールサービスが,使えなくなったというのがあった。@geocities.comで使っていたメールは@yahoo.comに変更になり,メール送信用のサーバーは使えなくなった。ジオで使っていたアカウントがすでにヤフーで使われていた場合には,アカウントの変更をしなければいけない。ホームページをアップするのにFTPを使用する場合も,一度ヤフージオシティーズのページで,登録確認の作業をしなければいけない。いったいなんでこんな面倒なことになっているんだ 8-( 。

 ジオシティーズの存在意義というか,その持っていた思想はワイヤードでのとっても大切なものを感じさせていた。誰もがタダで,区画を取得し自由に「自分」の場所を構築するができた。ワイヤードとはそういう空間なのだということを教えられた。なぜヤフーはここまでジオを攻撃するのか,撲滅しようとするのか。思うに,ジオシティーズというブランドはやっぱり邪魔なのかな。つまり,「やっかみ」ってやつか(ってそれだけかい(-_-メ) 。




[1999.06.29]
  音楽産業はネットで生きていけるかい?


 ▼妥協点含むSDMI規格,Phase I準拠のプレーヤーが年内登場へ (ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9906/29/sdmi.html


 音楽業界は,たとえそれが,違法のものであれ,合法のものであれ,MP3ファイルを音楽ファイルとして認めるカタチとなってしまった。先行して普及したMP3を後追いしてしまい,明るい出口が見当たらない。紆余曲折を経る音楽産業は,ワイヤードでの活路を開くことができるのだろうか。

 大手レコード会社5社を含む100社以上で構成されるSDMIは,デジタル音楽再生装置のための仕様「第1フェーズ(Phase I)」の暫定的な合意に至ったと発表した。この第1フェーズ互換のプレーヤーは今年のクリスマス商戦に登場する予定。当初,SDMIは第1フェーズからMP3を排除する計画だったが,最終的に電子透かし技術によるプロテクトの有無に関わらず,すべてのMP3を含む音楽ファイルを受け入れることになった。プレーヤーの発売に合わせて,レコード各社は違法コピー防止のための電子透かし技術のCDへの埋め込みを開始する。

 以前のこの欄で取り上げたように,MP3ファイルというのは,非常にスマートで,魅力を持っている。それは基本的にライセンスのない,誰のものでもない,というのが大きい。これほどワイヤードに似合うファイルはない。現在の,そして未来のオンラインミュージックを考えるとき,もはやMP3抜きには考えられないんだ。だからSDMIは,とりあえずそれを認める,という妥協を選択した。これから発売するものは電子透かしを入れるなどで保護できるが(まぁちょっとの間はネ :-P ),それ以前のものは保護できない,としても。

 ただSDMIの課題は大きい。2000年後半を予定している第2フェーズでは,新たな保護機構を設けることが計画されている。そしてそのとき,第1フェーズ互換プレーヤーとは互換性がなくなる可能性が高く,消費者の反感を買いそうだ。セキュリティ技術もまだ特定されていない。簡単なセキュリティをかけても,それをコントロールしてしまう装置がきっとアングラから広まっていくことが想像されし,逆に厳しいセキュリティをかけると,扱いにくくなって普及の速度が鈍化するおそれがある。どうも明るい未来が見えないんなぁ,いやはや |-( 。




[1999.06.28]
  イルカ君,マック君,取説君の内申書


 ▼Office2000発売によせて(ラプラス取説研究所)
  http://www.laplace-lab.com/www/c990628.html


 マイクロソフトオフィスの取り扱い説明書を読んだことがある人は,オフィスユーザーの何%いるのだろうか? オンラインヘルプがあるといっても,ヘルプで出てくるイルカ君に感謝の意を表したことがあるユーザーは何人いるのだろうか?

 マイクロソフトオフィス2000発売を直前にして,もういちどオフィス97の取り扱い説明書について考えてみよう。マイクロソフトは,紙の取り扱い説明書を「導入のためのツール」として利用するという意図で制作していたが,意図と内容のミスマッチが多分に見られた。ユーザーにとって優先順位の高い情報が掲載されていなかく,レイアウトも工夫のないものだった。片やオンラインヘルプはというと,検索に引っ掛かるキーワードを初心者は知らないのだから使いようがない。オフィス2000では,マイクロソフトは業界のリーダーとして,これらの点を改善してくれることを期待する。

 ラプラス取説研究所の研究発表は,目から鱗が落ちるとはこのことというよい文章です(^_^)。のでぜひ読んでみていただきたいです。私はマックユーザーなのでオフィス97のことはわかりませんが,マック版オフィス98はたまに利用しています。最初は横の方でヒョコヒョコしているオンラインヘルプのマック君は可愛かったのですが,キーワード入力してその機能のやり方を教えてもらったことは一回もなく,最近はさっさとさよならしてます(-.-)/~~。ただでさえアプリが重いからね。きっとウインドウズのイルカ君もおんなじ程度の能力なんだろうかなぁ。

 初めてパソコンを触ったとき,僕はPC-98の「一太郎」を使いだしたのですが,取説,ほぼ全部読んでました,隅から隅まで(^_^)。そのうち使いながら覚えていったほうが早いと思っていったけども,その取説を必死に読んだ経験は,今もパソコンを触るときに役に立っているような気がしてならないです。その取説は厚さ15cmくらいもあったけど(T_T)。今,初めてパソコンを触ってオフィス2000を使う人たちは取説を読むのだろうか。取説を作る人たちは,その後のその人のパソコンとの接し方に関わるのだから,なんらかの哲学をもって作らなければいけないような気がするのだが…。




[1999.06.27]
  速い安いうまい,ビーOSの最新事情


 ▼『BeOS』が激安パソコンで人気上昇中 (CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/1999/Item/990626-2.html


 リナックスの大人気で自分のパソコンにも入れてみたが全然使えてないとなげていてる人は_普通_である。普通のクライアントマシンには,それにあったOSがあっていい。話をそれに限れば,ぶくぶくに贅肉がついてどうにも行き着くところまで行き着いてしまったというウインドウズやマックOSに比べて,あるじゃないか。もっともモダンで,面白く,個性を発揮できるOSが。そう,ビーOSだ。今ひとつ波に乗りきれないでいるが,ビーOSに関する状況はゆっくりと動いている。

 今週,米マイクロワークズ米アイドット・コムが,ビー社の「ビーOS」を搭載した廉価のマシンを発表した。またハイスペックの分野でも,米ASTコンピューター・システムズが,ビーOSを搭載した550MHzのペンティアム3機を1999ドルで販売すると発表。ウインドウズのライセンス料が85ドルなのに対し,ビーOSは簡単な条件を満たすことで無料で提供されるのが,大きな要因となっている。

 とんと最近影が薄くなってしまったビーOS。まぁリナックスの隆盛の裏で損をしてしまったような感じがするのだがどうなんだろう(^^ゞ。ウインやマックが過去の遺産を引き継ぐことでできずにいることを楽々とやってのけ,また動画や音楽などのマルチメディアを強くサポートすることで,コンシューマー向けとして惹きつける魅力はあるのだが。あとはマーケティング次第。2月に起動時にBeが立ち上がるようにすることでライセンス料を無料にした。米インテルを株主とすることでCPUとOSの親和性を強めた。徐々にだが,ビーOSは脚元を固めている。

 で,ウインドウズなんてダメぢゃんかという多くの人たち,そしてリナックスを入れたがどうも使えないという人たちに,ビーOSという選択肢を与えたいんだ。そういえば日立もビーOSを入れたパソコンを出してたね。エルゴソフトもビーOS用のFEPを開発してたっけ。でも,あんまりゆっくりしてると簡単に存在を忘れられてしまうのがこの世界。そろそろ大きな波を作って乗らないと,海の藻くずと消えてしまう。消えてしまうには惜しいと心底感じてしまうものだから,僕は期待してますよ,ホント(^_^)。




[1999.06.26]
  マックユーザーよ,音楽をもって街に出よう


 ▼DiamondがMac用MP3プレイヤーを発表(MacWIRE)
  http://www.zdnet.co.jp/macwire/9906/25/n_rio.html


 音楽に国境はない。知らない言葉の歌詞にでも,知らない民族のリズムにでも,感動することができる。だが,ことMP3の音楽に限っては,ウインドウズとマックの間の隔たりは大きかった。ここに来てやっと,マックユーザーもMP3とともに街に出られる日がやって来た。ウインドウズでは,ずいぶん前から当然のことだったのだが…。

 ダイヤモンド・マルチメディア社の子会社,リオポート社がマック対応の初のデジタルオーディオプレイヤー「リオ・ポンプ500」を発表した。リオ・ポンプ500は,発売中のPC用リオ300の2倍に相当する最長2時間分の音楽を保存でき,インテル標準PC,iMac,ブルー&ホワイトのパワーマックG3と連動させることができる。iMacに合わせてか,半透明のグレー,青緑色,パープル,および黒が揃えられている。

 二日続きのマックネタでごめんなさい。マックのことなんか知らんという方は許してくださいm(_ _)m。私の知り合いでリオを使っている人がいて,いいなぁ〜と思い続けていたのでつい…。それにしてもやはり,MP3におけるウインドウズとマックの差は大きかった。ウインドウズでMP3を再生するにはなにを使おうかなぁ,やっぱりウインアンプで皮は…なんて云ってられるが,マック上のMP3再生ソフトなんて数えるほどしかない(;_;)。まぁ数ありゃいいという話でもないのだが。

 MP3を持って街に出られるという快感。これはとても大きいような気がする。ファイルとしてのMP3のスマートさ(ファイルサイズのことではなく,その存在意義の)は,他を抜きんでている。いろいろな音楽フォーマットが現われだして,さらにこれから著作権を侵害しない新しいフォーマットの登場も予想される。が,現在のMP3の,そのスマートさを上回るものは当分出ないだろう。さぁ,マックユーザーたちも,MP3を持って,街に出ようじゃないか。




[1999.06.25]
  現実となるのか,P1よ


 ▼マックワールドでアップルのポータブルが登場か (CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/1999/Item/990625-1.html


 アップルの新しいノート型マシン,またはPDAマシンの想像図,予想図をいままでいくつ見ただろうか。それらについての噂をいくつ聞いただろうか。噂と予想のまま,遠い月日が流れ去った。それでもみんなの期待は衰えていない。その噂と予想が,現実となる日を,待って待って,待ち続けてきた。

 あと1ヶ月を切ったマックワールドエキスポ/ニューヨークの席上で,米国アップルコンピュータ社からコンシューマー向けポータブル機器の発表や,ひょっとすると新型デスクトップの詳細も明かされるかもしれない,とのこと。「P1」というコードネームで依然から噂が先行しているコンシューマーポータブル機は,中止になったという報道もあったが,そんなことは絶対ないとアナリストは述べる。また,「C2」というコードネームのデスクトップマシンは,大型スクリーンを備えてサウンドが優れたものか,デザイン面を新しくしたiMacタイプになるかと噂されている。

 アップルのコンシューマーポータブルの噂は,もうだいぶん前から至るところで聞くことができた。アップルが教育市場向けに出したイーメイト(深緑色のスケルトンタイプのハンドヘルド機)をベースとして,iMacのノート版としての想像図はことあるごとにウェブで見受けられた。最近になっては,アップルが取得したドメイン名からマックメイト,ウェブメイトというのが製品名になるのではないかということが云われた。火のないところに煙は立たず,コンシューマーノートという市場の大きさは当然アップルの眼中に入っており,アップルファンたちの発売を期待する声は衰えていないように思われる。まったく,こんなに,待たされているというのに。

 2日前のZDNNにP1が開発中止の危機に瀕しているというニュースが出て,また我々の期待は裏切られるのかと,マック信者たちは寂しさを隠せなかった。コンシューマノートこそ,マックに残された大きな課題であり,夢であるのだ。ジョブズならやってくれる,iMacのときと同じような驚きを感じさせてくれる,マックというのが感性に満ちた思想であることをまた示してくれる,と,ファンたちはやっぱり待ち続けている。1ヶ月後に,その答えは出ているのかもしれない。




[1999.06.24]
  一番近くにいて,一番怖いウイルス


 ▼ウイルスより怖い「うっかり」削除(シリコンバレーエクスプレス)
  http://www2.nihon.net/cgi-bin/sve/osform/SVERead?osform_template=Brows_body.oft&pDate=990623&Id=06


 いちばん簡単に現われて,いちばん怖い,いちばん強力なコンピュータウイルスはなんだろう。あるエンジニアが考えに考えた末に出た結論は,自分の中に巣くっている間違ってファイルを捨ててしまう「うっかり」,というものだった,とさ。

 300人のシステムマネージャーを調査した結果によると,頭の痛いデータ喪失の原因として,88% がうっかりした間違い削除と回答。ウイルスを原因にしたのは3%しかいなかった。2年前の調査では間違い削除はウイルスによるものの5倍だったが,今回は30倍にふくれた。

 メリッサウイルスやWorm.ExploreZipなどが大きく喧伝されているせいか,アンチウイルスソフトをインストールしているマシンは多く,ファイルが消失するような被害を招くウイルスの被害に遭うことは少ない。もちろん遭ってしまうと大変なことになるのだが。それにくらべて,うっかりファイルを捨ててしまうというのは簡単に起こりえる。バックアップをとっていても,ファイルの削除は時を選ばずにされてしまう。昨日作ったファイルが今日ないという場合は,バックアップがない可能性は高い。また,バックアップをとっていても,メディアが破損したり,コピーの際の間違いなど,100%の信頼性がないからどうしようもない。マーフィーの法則っぽくいえば,必要なファイルほど取り戻せない可能性が高い,からね。

 私も,ノートンユーティリティーのアンイレースを使うことがたまにある。なんで消しちゃうんだよ,なんてぐちぐち文句を言いながら。そして,気付く。コンピュータウイルスなんぞより,よっぽど怖いのは,自分の不注意なんだ,ってね。ウイルスにやられたのならまぁしょうがないやと諦められるものの,自分でゴミ箱に持ってって空にしちゃったものは後悔のしょうがない。コンピュータはまだ「人間」が使う道具でしかなく,人間というのはミスを犯す生き物であるというのを思い起こさせられるのだ。ちゃんちゃん。




[1999.06.23]
  ワイヤードから君の声が聞こえる


 ▼エキサイトの話せるチャットルーム(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/2630.html


 ワイヤードから聞こえてくる君の声は,電話と変わりなくかぐわしいだろうか。ワイヤードから聞こえてくる君の声は,目の前にいる君と同じように刺激的だろうか。

 検索エンジンの米エキサイト・アットホーム社リップストリーム社と組んで,パソコンのマイクからの音声でチャットできるサービスを開始した。このサービスでは,ユーザーはエキサイト・ボイス・チャットを訪れ,アクティブXベースのブラウザー・プラグインでチャットソフトを走らせる。これにより,マイクに話しかけた音声が同じチャットルームにいる人たちに伝わり,また相手の音声も聞くことができる。またエキサイトは,エキサイト・ボイスメールも開始した。これは電話でメッセージを入れると,その音声が電子メールの添付ファイルとして届くというもの。

 以前にこの欄でコンピュータが人間の言葉を理解したらというようなことを書いたが,まぁそれにはちょっと時間がかかるとしても,人間同士なら当然言葉を理解できる。なのにあいだにコンピュータを介すと,すべてのコミュニケーションはテキストに置き変わってしまう。これはある意味,理不尽だった。声を交わしたほうがよいことっていうのはやっぱりある。ラブレターによる恋の告白も味があるものだが,きっと肉声で聞いたほうがぐっと来る(か?)。

 ボイスチャットのベータテストでは,音質が電話よりもよい場合が多かったという。パソコンを使う理由は電子メールをするため,という人はとても多い。コミュニケーションツールとしてのパソコンが音声を利用できたら,ワイヤードは大きく広がってくるだろう。ワイヤードで,君の声を聞ける日は,近いかもしれない。




[1999.06.22]
  同一犯か? 朝日新聞社クラックの詳細


 ▼アサヒ・コムにも侵入 HP約10分影響  毎日と同一犯?(毎日新聞インターネット事件簿)
  http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/index.html


 朝日新聞のクラッキングの内容はあまり詳しく伝わらなかった。早めの対応が事実を伏せた。朝日の口も重かった。そこで,その内情を詳しく伝えてくれたのは,第一の被害者,毎日新聞だった。ネットに関する情報にはたぶん一番の自負を持っているのだろう毎日だけに,当然だと思っているのかも(でもちょっと反論と被害者意識も先に立っているが…)。

 20日に起きたasahi.comのクラッキング(本稿[1999.06.20]マスコミ狙い? 連続週末クラッキング参照)を毎日新聞のインターネット事件を追うが取り上げた。それによってわかったのは以下の点。
・ページが書き換えられたのは20日0:06am〜0:16amの間。実質10分ほどの被害。
・書き換えられたページのjGgMというメッセージは毎日の場合は画像だったが,朝日のはテキストでの表記だった。
・毎日の場合はログが消されていたが,朝日の場合は一部ログが残されている。

 2点目に関しては,毎日新聞に置かれた画像がとてもファイルサイズの大きいものだったため朝日ではそれを避けたのか。それにも,毎日のに真似た犯人によるものなのか。毎日のは足跡をすべて消すなど用意周到などに対し,朝日のは足跡が残っているようで…。怪しいですね。同一犯じゃないかもしれないですね。すでに毎日の方は刑事告発をしているようで,さてメリッサ犯人を逮捕したFBIのように日本の警視庁が立ち回れるかどうかも注目されます。

 そんなことより(ってひどい言い方ですが),いちばん面白いのは毎日の以下の文。「朝日新聞社によると,ホームページが書き換えられたのは午前零時6分。未明に襲われた毎日と違って,まだ新聞編集中で多くの社員が勤務していたことが幸いした」。朝日の被害報告に「毎日新聞社のホームページに同じような画面が現れて4時間半にわたりホームページが見られなくなる」って書かれたのに対する反論かな? なんか子供の喧嘩みたいだね。




[1999.06.21]
  ワイヤードで言葉を持つ消費者


 ▼旧しまじろうのホームページ
  http://www.mapletown.net/~kiwi/sima/


 ワイヤードという空間を得て,消費者は強い意見を出せる空間を手に入れた。それはもしかしたら言いがかりや因縁である可能性もあるが,逆に今まで口をつぐまされていた正義なのかもしれない。それが表に出られる場としてワイヤードがあるとしたら,高く評価できることなのだが。

 ベネッセ問題というのがある。ベネッセの出版物に登場して子供たちやその親に大変な人気者になっている「しまじろう」というキャラクターを扱っていた個人のホームページが,ベネッセから弾圧を受けているというもの。十分にベネッセとやり取りをしながら制作していたものが,とある日からホームページの閉鎖やキャラクターの使用の厳禁などを脅しまがいで云われだした。ベネッセは公式にしまじろうをメインキャラクターとするページを制作している。旧しまじろうのページの18日の更新によると,ベネッセとページ制作者のところに新聞記者による取材が入ったようで,問題が大きく拡大するおそれもある。

 同じように企業との絡みで話題になったものに東芝のサポート問題に関したものがある。これは東芝のビデオデッキの故障からトラブルが生じ,サポートデスクとの電話の応答内容をリアルオーディオで掲載しているというもの。ともに形は違うが,対企業とのトラブルを大きくウェブ上で展開しているものだ。

 今まで,云いたくとも云う場所がなかった人々にとって,ワイヤードは格好の意見のはけ口ともなるようだ。企業は,十分な注意をもってそれに接しなければ,大きなイメージダウンと,もしかしたら実質的なダメージも受けるかもしれない。ベネッセの今回の反応は,自分のところの掲示板に書かれた上記の事件に関する書き込みに対し,意見を交わさずに掲示板を一時休止にするなど,あまり褒められるものでなかったことは確か。まだ,ワイヤードの力をわかってないんだろうなぁ。




[1999.06.20]
  マスコミ狙い? 連続週末クラッキング


 ▼アサヒ・コムに不正アクセス すぐに復旧 (asahi.com)
  http://www.asahi.com/0619/news/national19018.html


 毎日新聞に続いて,この週末の目標は朝日新聞だった。来週末は読売? 産経? それとも日経?

 20日(日曜日)の午前0:15分ごろ,朝日新聞社のasahi.comのトップページが書き換えられた。すぐに復旧したが,そのホームページには先週末の毎日新聞のときと同様に「This site is hacked by jggm」という文字が書かれていた。

 狙い,はこれではっきりしたようですね。今回は朝日新聞の対応が速かったため,一般にほとんど被害をさらすことなくすんだようですが,2週連続,同一人物によるクラックが成功したという事実はとても大きいです。それに,asahi.comといえば,日本のインターネットブランドでも5本の指に入るもの。そこに侵入し,書き換えできる技量の持ち主ってことでしょうか。先週の毎日新聞の場合は,きちんと足跡を消して行っているようですし,そこらのヘナチョコクラッカーでない様子も…。

 毎日,朝日と来れば,次はだいたい想像がつくもの。来週末は読売のサイトを数分ごとにリロードして確認しなくっちゃいけませんね^_^;。それにしても週末のまっただ中に起こる,連続クラッキング。楽しそうですねぇ(^_^)。きっとがしがしスキャンとかかけて,さらっと1ページだけアップして,即座にログ内容を消去して…,ってやっているんですかね。犯行声明とか出して欲しいけど,そんな犯人捜査への足がかりは出さないでしょうな。とりあえず来週末を期待して待ちましょう(^_^)。




[1999.06.19]
  MSの危険と安全の狭間


 ▼NTのセキュリティホールを指摘,侵入コードを公開したeEye(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9906/17/nt.html


 本当の安全はどこにあるのだろう。クラッカーを阻止するためにはクラックする手順を知らなければいけない。その手順を知ったとして,それを利用してより高い安全を入手するか,それを利用して悪事を働くかは,その人間の品性次第,なのだ。

 米国イーアイ社が,ウインドウズNTのウェブサーバーを乗っ取ることができるセキュリティホールを発見し,ウェブ上でその侵入コードを公開した。マイクロソフト社は早急にパッチを出す用意を進めているが,とりあえずウェブ上でこの問題に対処するための臨時の回避策を公開した。マイクロソフト社側は「責任感あるセキュリティ企業なら,罪のない人に攻撃を加えることのできるツールを提供はしないだろう」と反発を強めている。対するイーアイ社は「我々は問題を発見して6月8日に彼らに通知した。だが1週間経ってもそれに対する修正も返事もなかった」と云っている。

 常にこの世界では,危険と安全は表裏一体だ。地雷をよけて通れるものは地雷のことをよく理解しているものだ。昨今のハッキング本の乱発は,それらをシステム管理者が知っていればばクラッカーを阻止できる,と云うことで正当化される。まずは危険について知ること,それによって本当の安全を得ることができる,とも云える。ならば,イーアイ社の行動は100%,正当化できるのだが,あなたはどう思うだろうか?

 MSの発言も理解できないでもない。でもそのウェブサーバーがECを行っていて,多くの人のクレジットカード番号が登録されていて,それを入手することを許すほどの大きなセキュリティーホールに1週間以上も対応できないなんて,問題が大きすぎる。またそれに対する回避策も,MSが公開したものはユーザーがパスワードの変更ができなくなるなどの副作用が出るが,イーアイ社の提示した回避策ではそんなことも起きないらしい。MSは,NTにしてもIEのときも散々セキュリティーについて叩かれたが,今度の騒ぎでもその傷を深くしているだろう。ユーザーも自分の安全がかかっているのだから,同情なんてする必要ないしね。




[1999.06.18]
  ワイヤードでのお買い物の傾向と対策


 ▼buy.comに対する不買運動(シリコンバレー・ナウ!)
  http://usa.cplaza.ne.jp/weekly/990616/html/svn90631.htm


 オンラインショッピング花盛りのように伝えられる昨今,そこに咲いている花の見栄えだけの美しさに騙されていないだろうか? 売る側にしては,安い投資で販売を始められても商品供給などで花を枯らしてしまう。買う側にしては,安心してショッピングするほどの知識はない。もう一度,本当の花が咲いているのか,考えてみたほうがよさそうだ。

 「地上でもっとも安い」を謳い文句として登場したサイト,バイ・コムに対し,不買運動を呼びかけるウェブサイト「ボイコット・バイ・コム」が登場した。確かに,バイ・コムでは商品発送前に代金を徴収しその商品発送が行われないなど,顧客対応に問題がある。しかし,それらはバイ・コムだけの問題ではなく,多くのオンラインショップサイトでメールオーダーなどの経験がない場合は,それらの問題を引き起こすことが非常に多いようだ。

 本当にウェブでは簡単にお店を開店することができる。例えば,通信販売をしようと思ったら,商品を伝えるために雑誌やチラシなどの媒体を印刷したり,テレビの番組を買い取ったりと莫大なお金がかかるのに比べて,ウェブではサーバーのレンタル料くらい。あとはそこらのCGIを使えば,いっちょまえのオンラインストアができあがる。ということで,あんまり考えもせずにお店を出しちゃうことが多いんだな。んで,在庫管理が出来なくて商品がないのに注文ばっかり来ちゃったり,商品発送をする人手がいなくっててんてこ舞いになっちゃったり…。

 バイ・コムは,ときたま仕入れ値よりもはるかに低い金額で商品を提供したりして,リアルワールドの店舗を潰すためならなんでもするというような手段をとってニュースになってもいました。でも,よくよく考えれば,そんなことをするのは本当の商売の仕方を知らない人間のすること,というのは伝わってきてたわけで…。日本でもEC,EC,と騒がれてて,どんどん開店するオンラインストアは増えることでしょう。消費者は,消費者で,ゆっくりとワイヤードでのお買い物の仕方を勉強しなくっちゃいけないのかもしれないですな。




[1999.06.16]
  お金を払ってバグを買うということ


 ▼『Windows 98セカンドエディション』にバグ(CNET JAPAN)
  http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990615-5.html


 OSのアップグレードに苦労は付き物だ。うまくアップデートできなかったり,いままで使っていたソフトがうまく動かなくなったり…。でも,間違いを修正したアップデーターに基本的な間違いが見つかるようだと,果たしてそれにお金を払う意味はあるのだろうか? アップデートする価値はあるのだろうか?

 マイクロソフトのウェブサイトによると,ウインドウズ98で見つかったバグを修正するためにリリースされたウインドウズ98セカンドエディションをインストールしたマシンでは,システムがフリーズしてユーザーは再起動せざるを得なくなる場合がある,という警告を出した。セカンドエディションが使うファイル・パスの1つに誤植が1箇所あることが,システムをハングアップさせてしまうのだという。

 相変わらずいろいろとほほ笑ましい話題を振りまいてくれるMSですが(^_^),非常に基本的な新しいバグが,バグ修正版に盛り込まれるということです。ウインドウズ98のユーザーは,19.95ドルでこのセカンドエディションにバージョンアップできるのですが,どうするんでしょうねぇ。一時,このセカンドエディションはアップデートはせんからみんな新規で買え〜と云っていて物議を醸しましたが,撤回しといてよかったね。あのままこのバグ騒ぎになってたらえらいことになってたでしょうな。

 まぁコンピュータソフトというのは常にバグがついて回るもの。バグがないソフトは基本的にない。特に,現在のウインドウズやマックOSのように,巨大なうえに肥大化したOSでは至る所にバグが見られる。そのバグを覆い隠すためにまたコードが肥大化していく…。でも,あまりにも単純なバグ過ぎて↑の話題は笑ってしまいます。ウインドウズ2000へと目立つことがないように進めたかっただろうに…(^_^)。




[1999.06.14]
  毎日新聞に続いてsmeのサイトもクラック






 毎日新聞社のサイトがクラックされてからわずか30時間後。今度はソニーレーベルのsmeのサイトも書き換えられた。これは流行り? それとも偶然? 恨みを買ってたって訳でもなさそうだし,犯人の目的も皆目見当はつかない。だが,日本企業もサイトクラックのターゲットとして取り上げられることがあるとわかった,そんな週末だった。

 13日(日曜日)のお昼過ぎ頃(12時10分前後から15時30分前後まで)に,ソニーミュージックエンタテイメントのサイトのトップページが書き換えられた(書き換えられた画面のキャプチャー画像)。smeのページにアクセスすると,シリコングラフィックス社のロゴマークが表示されて,その後,シリコングラフィックス社のページに自動転送されるというもの。約3時間ほどで復旧されたが,マスコミではあまりニュースとして取り上げられていない。

 この事件に関してニュースとしてまとめた記事を探すことができなかった。私が最初に知ったのは毎日新聞のサイトの時と同じあめぞう速報2掲示板。その後もアングラ系の掲示板でいくつか記事を見かけた程度でした。ということでニュースへのリンクはありません。仕方ないのでかわりにあめぞうのログを載っけときます

   それにしてもなんでsmeなのかも,シリコングラフィックスのサイトに飛ぶのかも意味不明(--?)。わからないことだらけ。犯行声明もなし。前日に毎日新聞のサイトへのクラックがあったばかりなので,おいおいなんか流行ってんのか?と思っちゃいました。最近出たアングラ本にクラックする手順が書いてあったとかね(そんな話を聞いたことはないですが…)。まぁsmeの方は詳細がわからないのですが,毎日の方はきちんと足跡を消して行ったようでちゃんとしたハッカーのようです。今までは海外の話ばかりでしたが,国内でもこんなニュースがぽんぽん出るようになったんですねぇ(-,-感慨深げ)。

追記:
 この話なんですが,どうやらsmeがsgiのサーバーを使っていて,ちょっと間,設定をデフォルトに戻していただけって話が伝わってきました(^^ゞ。ニュースのソースもないし,クラックした意図もわからないということで,やっぱりクラックではなかったんですね。まぁデマでも流れてしまえばニュースになる(^_^)。ワイヤードの教訓ですね。




[1999.06.12]
  毎日新聞のサイト,クラッキング


 ▼毎日新聞のサイトに不正アクセス(asahi.com)
  http://www.asahi.com/0612/news/national12006.html


 いたずら? それとも主義主張の表明? 「インターネット事件簿」などのコンテンツを持つ毎日がなぜ狙われたのか? しかし,今一番のネチズンの興味は,次回の「インターネット事件簿」でこのニュースが取り上げられるかどうかだ。

 12日の3:20ごろ,毎日新聞のウェブサイトのトップページがクラッキングされ,書き換えられるという事件があった。8時前には復旧されて通常通りになっている。クラックされたトップページには「This site is hacked by jggm」という文字が書かれており,正体不明だがロシア人のハッカーという噂も出ている。(書き換えられたホームページ,キャプチャー画像)。

 12日の4:31にあめぞう速報2に毎日がハックされているという書き込みが出ました。私は6:23の2ちゃんねるのメーリングリストで知りました。追って8:00にCyBazzi"も速報を出す,という感じでニュースは駆け抜けます。実際にクラッキングが行われたのは3:20ごろ,復旧したのが7:51。7時前あたりから,毎日新聞では一時的にサーバーをダウンさせてメンテナンスを行ったようです。に,しても,相変わらずワイヤードの情報伝達力の速さに驚かされます。

   なぜ,毎日新聞なのか,いまだにまったくわかっていません。インターネット関連のコンテンツを持っていて,セキュリティー問題なども説いていたりしてたのでそれかなぁとも思いますが,書き換えられたトップページを見ると,どうも日本人という感じがしない。まぁ犯人から声明があるのかどうかもわかりませんが,一番興味を引く問題は毎日新聞がこれをニュースとして取り上げてないことでしょうか(^_^)。

追記:
 ↑なんてことを書いていたら,「毎日インタラクティブ 不正アクセス被害」というページを作って大々的に自ら解説していました(^_^;)。まぁ解説と云っても一般論ですけどね。クラックされたキャプチャー画像まで載っけて…。/huseiなんてディレクトリまで作って。ご苦労様ですナ。




[1999.06.11]
  オフィス2000は使われるのだから


 ▼Office2000の出荷開始は7月9日に決定(日経ソフトウエア・ニュース )
  http://nsw.nikkeibp.co.jp/nsw/newsshow.asp?ID=494


 オフィス2000は誰が反対しても,誰が問題を摘発しても,瞬く間に標準となる。皆が使いだす。そして使わないものは異端の徒となる。それを諦めとともに見守る術を,我々はすでに身に付けているのだけれども…。

 マイクロソフト社は,アメリカで6月10日に出荷開始されたオフィス2000の日本語版を7月9日に出荷すると決定した。オフィス2000は,HTML生成機能を使いWebサーバ上に直接HTMLを保存する。さらに,インターネット・エクスプローラー5の「ディスカッション」機能を用いて,ウェブ上のドキュメントに複数のユーザがコメントを付け合えるなどのWeb機能の強化を最大の特徴としている。

 そんなこんなのオフィス2000の機能をHotWiredはあまりにマイクロソフト的である,としている。現在のHTML,XML,CSSの標準を壊しかねない要素をたくさん持っているからだ。そしてそんな標準から逸脱したものだとしても,オフィス2000が獲得するであろうシェアを考えるとその逸脱こそが標準に取って代わる。無理が通れば道理引っ込む(^_^)。ウインドウズの時もそうだったし,インターネット・エクスプローラーの時もそうだったし,そしてまた。

 僕はマックユーザーだから直接的な被害は少ないけども,仕事先の人から送られてくる文書は何度もプレーンテキストでといってもワードの文書が送られてくる。バージョンが低いワードでは開くこともできなかった。オフィス2000の「ディスカッション」機能はネットスケープユーザーをまた駆逐することだろう。CNETによると,オフィス2000とマック版オフィス98の間に互換性に問題があるとも…

 標準がこける日はいつか必ず来る。しかも,ある日,突然に。でも,それは,我々が考えるより,いつもほんのちょっと先になってしまうんだな…,いつも。




[1999.06.10]
  ワイヤードを破壊できるウイルスとは


 ▼悪質な破壊活動を持つワーム,Worm.ExploreZip(SYMANTEC AntiVirus Center )
  http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/wormexplorezip.html


 メールを利用して繁殖していくコンピュータウイルスは,ワイヤードのアキレス腱を断絶するほどの脅威を持っていると考えていい。「メリッサ」は始まりに過ぎない。相当重く考えないと,もう歩くこともできないほどのダメージを受ける可能性を残している。

 悪質なペイロード(破壊活動)を持つワーム,Worm.ExploreZip発見の報告がアンチウイルスベンダーのホームページでされている。Worm.ExploreZipは,メールソフトから採取したメールアドレス先に添付ファイルとして自らを送信していく。Worm.ExploreZipが実行されると,ドライブを検索し選択したファイルのデータを消去していく。

 メールを自動的に利用して繁殖させていくウイルス(Worm.ExploreZipはワームだけど)は,多くのマシンがインターネットに繋がっている現代においては,非常に遭遇の可能性が高くなる。メリッサの時も,やれMSのメールサーバーが停止したとか,インテルも被害を被ったとか…。メリッサは幸い,PCに被害を残すことはなかったが,さてこれが悪意を持ったウイルスだったらどうなっていたか? メリッサは1回感染すると50通のメールを送ったが,さてもっと繁殖力の強いウイルスだったらどうなっていたか? また,その繁殖力に加えてメールサーバーにより強い負荷をかける装置を備えていたらどうなっていたことか?

 メリッサの亜種は数種類が発見されたが,アンチウイルスメーカーによって早急に対処がなされたために大きな被害とはならなかった。しかし,その早急な対処こそがこのウイルスの怖さを物語っていた。メールを媒体としたウイルスは,近い将来とんでもない事態を引き起こしかねない,ということはいつも考えておかなければいけないだろう。




[1999.06.09]
  全てのコンポはネットに繋がる,か?


 ▼「メジャー系音楽のネット配信も目前」(BizTech News!)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/73184


 数年後,全てのコンポはネットに繋がる。ネットから音楽ファイルをダウンロードし,そのまま再生する。CDショップまで行く必要もなければ,キャッシュディスペンサーに駆け込む必要もない。ホントに手軽に身近に音楽を楽しめるのは,そんなシステムが確立されたときかもしれない。

 ソニーミュージックエンターテインメント社(SME)の丸山茂雄社長は,早ければ日本で今夏にも,メジャー系アーティストのネット配信が可能になると示唆した。ただし,日本特有の音楽の保有権の問題,まだ最終決定していない音楽配信技術など課題もある。ただ,意識の高まりから,配信への動きは加速していると見ている。

 ここ数ヶ月の動きでは,CD業界はそれなりの力の入れ方でMP3撲滅を目指している。その効果が上がっているかどうかは,どうも今一つ,のような気がする。まぁMP3はすでに手軽に作れちゃうからね。なくそうとする動きはもう今となっては難しいのかもしれない。それに,MP3に取って代わり,しかもコピーに対する防御を完璧に備えたファイルタイプもまだないし…。すでに完全に普及したMP3をうまいこと利用する方法を考えないと,音楽配信は実現しないような気もする。

 でも下手すると,パソコンソフトみたいに海賊版が出てるってことで暴利をむさぼるような価格になったりするんだろうなぁ。現状を考えて,宇多田ひかるのアルバムはちょっとサイトをうろうろすればぽこぽこ落ちてるのに(^^ゞ,それでも600万枚も売れているらしい。現代消費者にとっては,気に入った,または興味のある音楽に3000円払うのはたいしたことないのかも。それを受け止めておけば,ネットの音楽配信恐れるに足らずって気がするんだけど,安易かなぁ。




[1999.06.08]
  個人用飛行装置という夢


 ▼空飛ぶ車が処女飛行(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2550.html


 タケコプターにしても,空飛ぶ魔女のほうきにしても,個人のための空飛ぶ道具というのを,人間はまだ開発していない。個人がみんな空を飛びだしたら,そりゃあもう,大騒ぎになってしまうからな。

 米国の航空機会社,モラー・インターナショナル社(本社カリフォルニア州デービス)は,近く空飛ぶ自動車「スカイカー」の最初のテストを行なう。スカイカーは1回のガソリン給油で1500キロほどの距離を時速560キロあまりのスピードで飛行でき,将来的にはコンピュータによる自動操縦をめざしている。価格は当面のところ99万5000ドルとのこと。

 車がいくらエコを取り入れても安全面を強化したとしても,排気ガスを出しながらいざとなれば人をなぎ倒して走り続ける殺人兵器であることにかわりはない。みんながよく見た未来予想図では,車は空中のチューブの中を飛んで走り,どんなガスも出してはいない。このニュースは,まず空中を飛ぶことを実現してくれそうだ。560キロも速度が出たら,いったいどうなることかわからないが,まずは交通整備のためにその予想図のチューブのような道路ができるんだろう。普通の道路も走れる「スカイカー」は,ちゃんと製品化されれば,徐々に未来を切り開いてくれるかもしれない。

 それ以前に,まるで夢を実現してくれたようでわくわくするじゃないか。個人が自由に空飛ぶための道具はいままでひとつも開発されていない。そりゃあみんなが空を飛びだしたらエライ騒ぎになりそうだから,なんらかの規制が入るか,またはとっても高価なものとなるか…。とにかく実現しそうだという事実だけが提示された。実用に向けての問題はまだまだ先にあるけども。前回取り上げた電子レンジとおんなじで,未来はとっても近いようで嬉しくなるねぇ,ホントに。




[1999.06.05]
  進化した電子レンジのおいしい生活


 ▼賢い未来の電子レンジ(CNET JAPAN)
  http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990604-4.html


 進化した未来の電子レンジは模範的で最適な調理を実行して素敵な料理をテーブルに運んでくれる。料理の中に食べる人が好まない食材が入っていたら,きちんと警告もしてくれる。そんな美味しい食卓は目の前までやってきている。

 ニュージャージー州ラトガーズ大学のキット・ヤムが開発した『インテリジェント・マイクロウェーブ・オーブン』は,食品会社が意図した通りの正しい温度,正しい時間で食物を調理し,さらにあらかじめ設定した食材が入っている場合は警告もしてくれる。韓国のサムスン社は,この電子レンジの研究に資金を提供し,6ヶ月以内に試験的な利用を行うことを決めた。

 家電製品はよりデジタルな性能をどんどんと得てゆく。いつの日か,電子レンジは温めるだけなんてことはなくなって,煮たり焼いたりも出来るようになる気がする。総合的な料理器具として進化していって,で,↑のように適切にそれを調理する。もっと進化すれば一流のコックの作った調理法を電子レンジが再現してくれるのかもしれない。さらにその電子レンジは,食べる人がある食べ物にアレルギーがあることを覚えていて,その食べ物が入っていることを告げてくれる。宗教で肉を食べられない人にも,それらの食材が使われていることを告げてくれる。未来の食卓には,そんな光景が普通にあるのかもしれない。

 一人暮らしだとか,共働きだとか,良い悪いは別として料理をしない人はどんどん増えていくだろう。でも,今のところ食べないで生きていける人間はいない。デジタルの社会は当然そういう人間をターゲットにして商品が生まれてくるだろう。まるで料理好きのお嫁さんのような機械ってのはあまりにも恥ずかしい表現だが,そんな広告コピーを当てはめた商品が出てくるのはそう先のことではなさそうだ。

 そういえば日本でも,インターネット冷蔵庫なんてあったけど,あれはどうなったのかね(^_^)。電子レンジにもネットに繋がっていろんな料理法をダウンロードしたり,季節に合った料理を覚えていったり,いろいろしてくれそうなんだけどねぇ。と,まぁ,夢のようなことを考えながら今晩のお米を研いでいるのでした。




[1999.06.03]
  発光発行物の光と影


 ▼Sports Graphic Number
  http://www.number.ne.jp/
 ▼Web現代パイロット版
  http://kodansha.cplaza.ne.jp/


 ウェブ上で紙と同じように発刊されるものはこれからも増え続けるだろう。ただし,ウェブと紙では大きく違うことがある。紙では文字や写真はインクとして紙にしみ込んでいくが,ウェブでは光として画面から飛び出てくるのだ。それによる読者が受ける違うはどんなものだろうか。

 ここに来て二つのオンラインマガジン創刊のニュースが伝わった。写真を有効に使いスポーツ誌としてはクオリティーが頭ひとつもふたつも抜けている「Number」と,「FAIDAY」「週刊現代」を抱えて“それ”系の情報(^_^)が豊富な講談社の「Web現代」だ。

 ウェブ上で出版社が行う事業はいくつかにわけられる。紙で出しているもののデータの一部をウェブでも提供する。紙とは全く違った独自のコンテンツをウェブ上の雑誌という形で提供する。コンテンツはいっさい出さず,雑誌書籍の紹介,宣伝だけにつとめる。もちろんユーザーに喜ばれるのは前二者で,特にWeb新潮紀伊国屋書店のi feelなどはレベルの高いものでそれなりの効果を上げていると思われる。それらに加え,誌面で使ったクオリティーの高い写真をふんだんにウェブでも使う「Number」も,誌面の一部情報に加え音声などウェブでしか公開できないコンテンツも盛り込む「Web現代」も,ともにこれから人気になるサイトだろう。

 だが,とふと立ち止まり,振り返ると…。「Number」は紙ものを読むときの落ち着く感触がなんとなくだが忘れられず(Numberに限るものではないが…),「Web現代」もウェブ独自のコンテンツの方が強く目を引いてしまう。ウェブマガジンというものは,世の中にいっぱいあるが,一般にまで広く普及しているとはどうも言えない。オンラインマガジンの光と影が,そこにはありそうだ。

 ディスプレイで長い文章を読むことの苦労と疲労はみんな知っている。逆に写真が多ければいいかというと,それではダウンロードの時間が増えるだけ。紙にしみ込んでいくコンテンツと,画面が発散していくコンテンツでは,コンテンツに質の違いが要求されるのかもしれない。では,どんなコンテンツならばウェブ向きなのか。まだ誰もわからず,手探りのまま,出版社はウェブを作らなければいけない苦悩が感じられる。読者もまた,未成熟であるしね。果たして,オンラインマガジンというものは成立するのかどうか,新しい二誌に期待しつつも,見守っていきたい。




[1999.06.02]
  ネットスケープの星たちがまわりはじめて


 ▼ゲッコーは未来をレイアウトする(HOTWIRED webmonkey)
  http://www.hotwired.co.jp/webmonkey/99/21/index1a.html


 インターネットの成長の足跡には,常にネットスロープナビゲーターの影があった。だが最近,その影はずいぶんと後ろの方に遠ざかってしまった。これから先,ネットスケープはインターネットと歩調を合わせてくれるのだろうか。

 ネットスケープがナビゲーターのソースコードを公開してからずいぶんと長い月日が経った。だが,その製品版が出されるような動きはまだみられない。期待と憧れとともに見られていたナビゲーターVer.5のレイアウトエンジン「ゲッコー」は,進化しているのだろうことがわかるが,まだ実際に我々の目の前でレイアウトをしてはいない。AOLに買収されてから急速に落ちたナビゲーターの開発速度を,歯がゆく思っている人は少なくないだろう。

 僕が初めてインターネットに接続したとき,一番最初にインストールしたアプリケーションソフトはネットスケープナビゲーターのバージョン2だった。今よりも静かにまわる天空の星たちとNの文字が,違う世界へと連れていってくれた。遅い回線速度と,当時のマシンでは動作がとろかったナビゲーター。でも,その星がめくるめくたびに,いままでスタンドアローンだったマシンは大きな深呼吸と夢見ることを覚えた。それからずっと,僕はネットスケープを使い続けた。もう一つのブラウザのほうが,レイアウト能力が高いと言われても,それにはネットに繋がるときのわくわく感が欠けているような気がして,今のメインブラウザもネットスケープコミュニケーターのVer4.5だ。

 ゲッコーの話を最初に聞いたときの期待は大きかった。肥大化しすぎたブラウザが,すべてを捨ててブラウジングを1からやり直すのは,誰が見ても正しい選択だった。ただ,ネットスケープにその後に続く茨の道。製品のこととは別に進んだ買収。フリーソースコードの改善は遅々として進まない。ナビゲーターの基礎を作った人間がナビゲーターを見捨てていく…。

 でも,やっぱり僕はネットスケープを使い続けるだろう。使うたびに初めてワイヤードに入ったときの感触を思い出させてくれるから。あの時の興奮と感動を思い出させてくれるから。ウェブモンキーのライターもきっとあの日のことを覚えているんだろうな(^_^)。初めてネットスケープの星たちがまわりはじめた日を…。




[1999.06.01]
  ドリームキャストの明日はどっちだ?


 ▼Dreamcastが1万円台に値下げ! 一部ソフトもキャンペーン特価で(ZDNet GAMESPOT JAPAN)
  http://www.zdnet.co.jp/gamespot/news/9906/01/news01.html


 セガはいつも夢でしかない。セガはいつも想い出でしかない。でも,夢や想い出で生きていくには,今のゲーム市場は十分に成長しすぎている。

 セガ・エンタープライゼスは夏商戦以降の戦略や新作タイトルを紹介する「SEGA New Challenge Conference '99」を開催し,ドリームキャストの価格改定(2万9,800円→1万9,900円)を行い,ソフトも「バーチャファイター3tb」や「ソニックアドベンチャー」などをキャンペーン価格(5,800円前後→1,990円)で販売することを発表。

 ちょっと前から話題になっていたドリームキャストの値下げですが,よもや1万円もの値下げは度肝を抜かれるものがありました。まぁ今更中途半端なことをしても火(プレステ2)に油を注ぐようなもの。それを考えるとまずまずと考えたいとこなのですが…。

 価格改定にあんまり意味を感じられないのは何故だろう? ゲームをやる年代は随分とお金を持っている人たちだし,子供たちも僕が子供の頃と比べてすごいお金持ちだからだろうか。もちろん価格に誘発されることはあるかもしれないが(たぶん一時的にドリームキャストは売れるでしょうしね),それで開拓できるものには限界があるような気がする。スーパーマリオの居た任天堂やFFを世に知らしめたプレステには,セガとまったく違う視線の先がある。その視線の先にある“なにか”を掴めるかどうか,がゲーム市場の核なんだな。そして,それにことごとく失敗し続けているのが,やっぱりセガだった。夢を見させる存在としていつもあったセガ,ふと気付くといつも想い出として存在しているセガ。そしてその夢や想い出はいつも果たせられることがない空虚な存在でしかなかったんだ。

 このニュースで思い出したようにSEGA BBSに行ってみる。こりゃまたとんでもなく荒れたりしてるのかなぁとちょっと興味津々で見てみると…本日午後2時にメインBBS閉鎖のお知らせ^_^;。まぁ仕方ないかな。私もここでひどいこと書いてると思いますが,Dreamcastには期待してるんでよ(今更遅い?)。ドリームキャストにやってくる明日に期待しませふ(^_^)。




[1999.05.31]
  FBIとハッカーのワイヤードウォー


 ▼緊張高まるFBI対サイトアタッカーの戦い(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9905/31/fbi1.html


 FBIのサイトがもう5日間も停止したままになっている。これは,とんでもない,事態。

 FBIがハッカー集団「グローバルヒル(gH)」のメンバーに対する家宅捜索を行い,その後まもなくFBIのサイトが攻撃を受けてダウン。27日には米国上院のサイトがアタッカーに侵入され,ホームページが書き換えられた。その他にもgHへのガサ入れに端を発してアタックされたと思われるサイトの数は100以上に上るという。

 書き換えられた米国上院のサイトには,「MOD」というグループの名前で,FBIの行動から「新たな革命」を起こすといったメッセージが残されていた。これはもう完全に仕返し,報復攻撃,といえるんでしょう。FBI相手にここまでシラきって喧嘩を売れるのはすごいわなぁ。5月11日にはホワイトハウスのサイトも攻撃を受け24時間ほど停止,ということもあったし,ワイヤードでもかまわずやること直接的でいいですねぇ(~_~;)。ハッカーとクラッカーは違うんだよ,なんて云ってられる日本は平和平和。まぁネットのことは1,2年で日本でも同じことが起こるっていうから,警視庁とか首相のページとかも必死こいてセキュリティーを考えといたほうがいいかもね。未成年のわれざ〜とか捕まえるより先にね。

 に,してもFBIですよ。ルパン3世とかに出てくるFBIですよ(なのか?)。そのサイトがずっと復旧しないのって,すんごいプライド傷付いてそう。このままで済ますかいっ,て気分になってるだろうし,ここしばらくはニュースから目が放せませんな。




[1999.05.28]
  ロボットと気軽に話をする日


 ▼人間の言葉に臨機応変に応対するコンピュータを開発(NTTニュースリリース)
  http://info.ntt.co.jp/news/news99/9905/990527a.html


 こちらが言うことにうんうんとうなずきながら聞いてくれる。話の途中でこっちが割り込んで話した言葉を理解してくれる。そんなだったら,ロボットと意志を通わせることも可能になるかも。

 NTTは会話における「逐次理解」と「逐次生成」が可能なコンピュータ「DUG-1(ダグワン)」を開発したとリリースを出した。今までは話を最後まで聞いてからでないと理解できなかったことを理解できるようにし,言葉を話す場合は自分がどこまで話しているかをきちんと管理しているという。まぁ人間であれば何も考えずに行っていることでもロボットでは今まで出来ていなかった。

 人間とロボットとの間の意思伝達の手段はもちろんキーボードタイプがまだまだ続くだろうが,できれば話し言葉で済ませたい。それが一番楽だし,早いし,直感的でわかりやすい。そのときにロボットがどこまで人間の会話を理解し,受け答えしてくれるかが大問題。普通に話した言葉が普通に伝わる,そんなインターフェイスが実現できれば,あと,その命令を実行するのはそれほど大変ではないと思う。手塚治虫のマンガの中の社会は夢物語ではなくなる。

 先日のソニーによるロボット犬発売にも驚かされたが,その先にはアンドロイドやメイドロボ(←ぉぃぉぃ^-^;)が待っているのかなぁ。SFやアニメの世界のように人間とおんなじ感覚で接することが出来るロボット…。それがあふれる世界は豊かな社会になっているのか,それとも…。




[1999.05.27]
  インターネットが盗聴されるとき


 ▼「インターネットでの盗聴の形態と方法について」レポート(ネットワーク反監視プロジェクト)
  http://www.jca.apc.org/privacy/urgent19990526.html


 メリッサの開発者とおぼしき人物が速効でFBIに逮捕された様子になんともびっくりしましたが,日本のこの法案もそんなことに使われることはあるのかな?

 「通信傍受」法案に反対するグループが法務委員に送付するとともに公開したレポートです。この「通信傍受」法案ではインターネット上の情報も傍受出来て,まぁ電話の盗聴とおんなじことがメールやウェブサーフィンでも行われる,ということらしいです。

 まぁようは犯罪に関わり合いを持たなければ問題はないのですが,ネット上ではわずかに匿名性もあり(本当にわずかですけど),その匿名者によって自分が犯罪に祭り上げられる危険性もあるのかもしれないのですね。悪意ある人間があいつは犯罪に関わっていると警察に報告する,犯行を証拠付けるようなメールが自分に来る,発信者は名前を秘すようにしている,それを警察が読んでこれが証拠にされる,と,まぁ有罪になるとは思えませんが,しょっぴかれることは確かでしょう。

 ネット上で犯罪が横行しているのと,メールやウェブサーフィンの情報を盗聴されるのとは話は別。アクセスログとか調べるだけで十分犯罪の摘発は出来るんだから,通信傍受の法まで要るのかな?と思ってしまいます。




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